POWERSTEP Cube(マザーボードは、ASRock Z590M-ITX/AX)で、再起動時にシステムが終了せず、電源ランプがついたまま、Num Lockキーが点灯したままになる問題。Geminiに聞いてみた。

Q.
デスクトップから、再起動しようとすると、システムが終了せず(?)、電源ランプがついたまま。Num Lockキーがなぜか点灯。そのまま画面は真っ暗。。。

ということで、いつも、電源ボタン長押しでシステム終了。うーむ。何が原因かわかりますか?

POWERSTEP Cube

マザーボードは、ASRock Z590M-ITX/AX

再起動ができなかった時の

/var/log/messages
の内容はこちら。

以下略。。。(以前の投稿を参照


A.

再起動が正常に完了せず、画面が真っ暗なまま電源ランプやNum Lockが点灯し続けるという症状は、Linux(Rocky Linux 8とお見受けします)において**「OSのシャットダウン処理は終わったが、ハードウェア(マザーボード)への電源オフ/リセット命令が正常に伝わっていない」**状態でよく見られる現象です。

ご提示いただいたログとPC構成(ASRock Z590M-ITX/AX)から推測される原因と対策を整理しました。


1. ログからわかること

ログを確認すると、07:37:25 まで正常にサービス(fprintd)が終了していますが、その直後にシステム終了処理(systemdのログなど)が記録されないまま、07:41:54 に新しい起動ログ(kernel: Linux version...)が始まっています。

これは、**「OSが終了処理を書き込む前にフリーズした」か、「シャットダウンシーケンスの最終段階(ACPI命令)で止まった」**ことを示唆しています。特に以下のエラーが気になります。

  • libinput error: … event processing lagging behind … your system is too slowマウスやキーボードなどの入力デバイスの処理が追いついていない警告です。USBデバイス(キーボードや指紋認証など)のドライバが終了時に悪影響を及ぼしている可能性があります。
  • gvc_mixer_card_get_index: assertion… failedオーディオ関連のエラーが大量に出ており、終了時にオーディオドライバがプロセスを掴んで離さない「ゾンビ状態」になっている可能性もあります。

2. 推定される原因と解決策

A. カーネルパラメータの調整(最も可能性が高い)

マザーボード(Z590チップセット)とLinuxカーネル 4.18(Rocky 8の標準)の組み合わせにおいて、ACPI(電源管理)の命令が正しく解釈されないことがあります。

試すべきこと:

/etc/default/grub の GRUB_CMDLINE_LINUX 行に以下のパラメータを追記して、電源管理の挙動を強制変更してみてください。

  1. ファイルを編集:sudo vi /etc/default/grub
  2. rhgb quiet の後ろに reboot=pci または reboot=bios を追記。
    • 例:GRUB_CMDLINE_LINUX="... rhgb quiet reboot=pci"
  3. 設定を反映:sudo grub2-mkconfig -o /boot/efi/EFI/rocky/grub.cfg(※UEFIの場合)
  4. 再起動して確認。

B. BIOS/UEFIの設定変更

ASRockのマザーボードには「ErP Ready」や「Deep Sleep」といった省電力設定がありますが、これらがLinuxの電源切断を妨げることがあります。

  • BIOS設定を確認:
    • Advanced > ACPI Configuration > ErP Ready[Disabled] に。
    • もしあれば Deep Sleep[Disabled] に。
    • Compatibility Support Module (CSM) を無効(UEFIオンリー)にしているか確認。

C. 高速スタートアップ/サスペンドの影響

Rocky Linux(GNOMEデスクトップ)の場合、再起動ではなく「サスペンド」に近い状態に移行しようとして失敗している可能性があります。

  • USB設定の確認:ログに fprintd(指紋認証)や libinput のエラーがあるため、特定のUSBデバイスが電源の切り替えをブロックしている可能性があります。
    • 一度、キーボードとマウス以外のUSBデバイスをすべて外した状態で再起動を試してみてください。

3. 次に確認すべきこと

もし上記で解決しない場合、フリーズした瞬間に何が起きているかをより詳細に見る必要があります。

  • journalctl -b -1 -e を実行してみてください。これは「前回の起動(失敗した時)の最後のログ」を表示するコマンドです。/var/log/messages よりも詳細な終了シーケンス(systemdの停止ログ)が見えるはずです。

よろしければ、journalctl -b -1 -e の結果のうち、Reached target Shutdown 前後のログを教えていただけますか?より詳細な原因を特定できるかもしれません。


Q.
grubとは何をするプロセス?

A.
**GRUB(グラブ)**は、コンピュータの電源を入れた後、OS(LinuxやWindowsなど)をハードディスクから読み込んで起動させるための「橋渡し」役を担うソフトウェアです。正式名称は「GNU GRand Unified Bootloader」といいます。

Linuxシステムにおいて非常に重要な役割を持っており、主に以下の3つの仕事をしています。


1. OSの選択(メニュー表示)

パソコンを起動した直後、複数のOSがインストールされている場合に「どのOSを起動しますか?」というメニュー画面を表示します。また、同じLinuxでも「古いバージョンのカーネルで起動する」といった選択もここで行います。

2. カーネルのメモリへの読み込み

OSの本体である「カーネル(今回のログにあった vmlinuz-...)」をストレージから探し出し、コンピュータのメモリ(RAM)にロードします。これが完了して初めて、OSが動き出します。

3. カーネルへの引数(命令)の受け渡し

今回のアドバイスで触れた「カーネルパラメータ」をOSに伝えるのもGRUBの仕事です。

例えば、「画面を表示せずに起動しろ」「電源管理はこの方式(reboot=pciなど)を使え」といったOS起動時の細かいルールを、起動の瞬間にカーネルへ手渡します。


起動プロセスの流れ

コンピュータの起動は、以下のような「リレー形式」で行われます。

  1. BIOS / UEFI(マザーボードの制御ソフト):ハードウェアのチェックを行い、GRUBを呼び出す。
  2. GRUB(ブートローダー):起動メニューを出し、OSの核(カーネル)をメモリに載せる。
  3. Kernel(OSの核):デバイスを認識し、システムを開始する。
  4. systemd / Desktop:私たちが普段使う画面(GNOMEなど)を表示する。

なぜ今回のトラブルでGRUBを触るのか?

今回の「再起動で止まる」という問題は、ステップ3(Kernel)が終了時にハードウェア(マザーボード)に「電源を切れ」という命令をうまく送れていないことが疑われます。

そこで、ステップ2のGRUBの設定を書き換えることで、起動時にあらかじめカーネルへ**「電源を切る時はこの特殊な命令(reboot=pci)を使ってね」**と伝言を残しておく必要があるのです。

まずは設定ファイルを書き換えて、GRUBに「新しい伝言」を覚えさせてみるのが解決への近道です。

このGRUBの設定変更(viでの編集作業など)の手順で、不安な箇所はありますか?

Linux、Netatalk、Samba、NFSを使用したファイルサーバーについて研究・運用しています。

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