[Rocky Linux] 〜RHELのクローンOS〜、yumリポジトリでソフトウェアのアップデート情報の提供

https://www.designet.co.jp/ossinfo/rockylinux/

Rocky Linuxの特徴

Rocky Linuxは、商用のLinuxディストリビューションである、RedHat Enterprise Linux 8のクローンとして開発されているため、RHELやCentOS/AlmaLinuxと変更点はなく、互換性を保って利用が可能です。RHELやCentOSの操作やコマンドに慣れているユーザであれば、問題なく使用することができます。
yumリポジトリでソフトウェアのアップデート情報の提供

Rocky Linuxは、yumリポジトリでソフトウェアのアップデート情報(updateinfo.xml) が提供されています。これによりyumコマンドで、パッケージ毎のセキュリティ情報を確認できたり、脆弱性のレベルによって選択的にセキュリティアップデートができるようになっています。問題の種別がバグなのか、セキュリティ上の問題なのかわかりやすく表示されています。またエラータサイトも公開されているため、セキュリティ情報が検索、確認しやすい状態になっています。
コミュニティ中心の発展

当初は、セキュリティ情報の提供やエラータサイトの公開が行われていませんでした。対抗であるAlmaLinuxでは公開されていたため、Rocky Linuxのコミュニティ内で情報提供に関する話し合いが行われました。当初は対応できるチームが無いため対応の見通しが立っていませんでしたが、そこからすぐに管理の体制を整えて、最近では、セキュリティ情報の追加提供を開始しました。このような動きを見る限り、Rokcy Linuxがコミュニティを中心としていることがわかります。
CentOS8からの移行が可能

Rocky Linux Projectは、CentOSからの移行を行うためのユーザ向けのツールを提供しています。検証の際に本番の環境にCentOSのディストリビューションで提供されていないソフトウェア・カーネルモジュールもインストールさせた状態で検証を行いましたが、その点は技術的な問題もありませんでした。全てのソフトウェアや全ての構成、設計で全く問題が出ないとは言えませんが、一定の安定性があることは確認ができました。Amazon Web Services(AWS)やGoogle Cloud(GCP)などのクラウドプラットフォームにサポートされています。

Linux、Netatalk、Samba、NFSを使用したファイルサーバーについて研究・運用しています。

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