NTFSの代替データストリームとは

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インターネットからダウンロードしたファイルはZone.Identifierでセキュリティ管理をする
2017年09月17日 10時00分更新
文● 塩田紳二 編集● ASCII編集部

NTFSの代替データストリームとは
ファイルやフォルダに付けられる付加情報
 NTFSの代替データストリーム(Alternate Data Stream。以下ADSと略す)は、ファイルやフォルダと関連付けられ、独立した内容を保持するNTFS上の記憶領域だ。

 簡単にいうとNTFS上のファイルやフォルダには、すべてADSと呼ばれる付加情報を一体にして記憶できる。ADSは、NTFS上にある限りファイルと一体で存在し、コピーや移動によって変化することはないが、ファイルを上書きしたり、メモリカードやUSBメモリなどFAT32などのファイルシステムへコピーすると消えてしまう。ADSには、それぞれ名前(ファイル名と同じルール)が付けられる。

 同様の機能は、OS/2やNetware、Linuxなどにも見られる。またプラットフォームによって「拡張アトリビュート」、「メタデータ」などさまざまな呼び方がある。

 NTFSのADSは、すべての通常ファイル、通常フォルダに追加することが可能だ。また、ADSは1つのファイルに複数追加することもできる。ADSの扱いは基本的にはアプリケーション側に任されており、どのような名前(ただしファイル名と同じルール)を付け、何を保存するのかはまったくの自由だ。見方を変えると、ファイルとは、複数の内容(ストリーム)からできていて、普段は名前のないストリームをアクセスしているといってもいいかもしれない。

 ADSは、Windowsが管理のために利用しているが、アプリケーションからも自由に使うことができる。ただし、Windows Explorerには、ADSを表示するなどの機能がなく、標準機能でADSを扱うには、コマンドプロンプトでコマンドを使う必要がある。

Linux、Netatalk、Samba、NFSを使用したファイルサーバーについて研究・運用しています。

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