root で /run/user/1000/gvfs/ にアクセスできない [CentOS]

https://dan-project.blog.ss-blog.jp/2020-06-04

[ソフトウェアのバージョン]
gvfs-fuse-1.36.2-3.el7.x86_64
OS: CentOS 7.8

  1. 発生事象

root で /run/user/1000/gvfs/ にアクセスできない。

ls -l /run/user/1000/gvfs

ls: cannot access /run/user/1000/gvfs: Permission denied

(補足)
・/etc/fuse.conf に下記の設定を追加しても改善されない。
 user_allow_other、または allow_root
・ClamAV でのウイルス・チェックで不具合が発生する。
 (当該ファイルにアクセスできないため。)

  1. 対処方法

gvfs-fuse-1.36.2-3.el7.x86_64 パッケージを削除する。

rpm -e gvfs-fuse-1.36.2-3.el7.x86_64

  1. 備考

対処方法の実施に至るまでの経過は、下記の通りである。

(1) 問題発生時の状況

(a) /run/user/1000/gvfs のマウント状況
gvfsd-fuse on /run/user/1000/gvfs type fuse.gvfsd-fuse \
(rw,nosuid,nodev,relatime,user_id=1000,group_id=100)

(b) 関係するプロセス

当該ユーザーで下記のプロセスが実行されている。
・/usr/libexec/gvfsd
・/usr/libexec/gvfsd-fuse /run/user/1000/gvfs -f -o big_writes

(2) /usr/libexec/gvfsd-fuse を kill した場合の状況の変化

/run/user/1000/gvfs のマウントが解除される。
これにより、上記の問題が改善される。

(3) /usr/libexec/gvfsd-fuse の起動の無効化

適当な方法が見つからなかった。

(4) /usr/libexec/gvfsd-fuse が含まれるパッケージ

gvfs-fuse-1.36.2-3.el7.x86_64
尚、このパッケージは単体で削除できる。

Linux、Netatalk、Samba、NFSを使用したファイルサーバーについて研究・運用しています。

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